Poem
 

 

 

 

 


笑顔が切なくて   時を捕まえて  恋の視線

心の中で眠らせて  故郷はいずこに

振り向かないで   トワイライト  雨が上がって

水のひと欠けら   旅に出よう

 

 

 

    笑顔が切なくて

 

 

一、薄紅色の思いの中に、入って行く

  心がとても重たくて

  海に想出を、浮かべてみても

  涙の数が多すぎて

  微笑みが見つからない

  巡り来る時の中で

  あなたと暮らして行けるなら

  悲しみが、崩れて行くのに

  笑顔が切なくて、笑ってみても

  悲しみよ何故に打ち寄せる

 

 

二、薄桃色の思いの中を、走って行く

  瞳がとても眩しくて

  波で悲しみを、洗ってみても

  涙の傷が深すぎて

  涙色に染まって行く

  過ぎてゆく時の中を

  あなたと歩いて行けるなら

  喜びが、消してくれるのに

  笑顔が切なくて、笑ってみても

  悲しみよ何故に追い越すの

 

 

三、薄青色の思いの中を、歩いて行く

  虹さえとても軽やかで

  雲に苦しみを、託してみても

  涙の恋が辛すぎて

  大空に散ってしまう

  走りゆく時の中を

  あなたと駆け出していけたら

  嬉しさが、包み込むのに

  笑顔が切なくて、笑ってみても

  悲しみよ何故に越えて行く

 

 

 

     時を捕まえて

 

 

一、鮮やかに咲く花も、いつかは色褪せ

  散ってしまうのね

  笑顔の中で、暮らす恋は

  いつのまにか、流れ去って行く

  楽しさだけが、心に留まって、くれるものなら

  微笑みが、消える事はないのに

  とめどもなく、やって来る

  時をそっと捕まえて

  いつまでも、いつまでも

  包まれていたいから

 

 

二、降り積もるあの雪も、いつかは溶けだし

  消えてしまうのね

  笑いの中で、過ごす日々は

  知らず知らず、想出に変わる

  喜びだけが、心を歩いて、くれるものなら

  淋しさと、過ごさなくて済むのに

  無口のまま、やって来る

  時をそっと捕まえて

  いつまでも、いつまでも

  受け止めていたいから

 

 

三、大空に見る虹も、いつかはどこかへ

  行ってしまうのね

  微笑みながら、生きる愛は

  過去へ過去へ、涙ぐんで行く

  嬉しさだけが、心に住み着いて、くれるものなら

  虚しさが、奪う事はないのに

  繰り返して、やって来る

  時をそっと捕まえて

  いつまでも、いつまでも

  結ばれていたいから

 

 

 

    恋の視線

 

 

一、水仙の香りに、愛を置けば

  あの人の面影が

  心に温かくなる

  迷子になりそうで、とても恐くて

  何処を見つめたら、良いのでしょうか

  今の私には、あなたの支えがいい

  恋の視線を、交わす度

  ときめいて行く

 

 

二、水仙の光に、涙見つけ

  あの人の優しさを

  心に強く感じる

  離れて行きそうで、とても辛くて

  何処に目をやれば、戻るのでしょうか

  今の私には、あなたの隣がいい

  恋の視線を、交わす度

  煌めいて行く

 

 

三、水仙の花粉に、夢を移し

  あの人の瞳は

  心に熱く燃えてく

  薄れて行きそうで、とても不安で

  何処に見つければ、聞けるのでしょうか

  今の私には、あなたの誓いがいい

  恋の視線を、交わす度

  広がって行く

 

 

 

    心の中で眠らせて

 

 

一、風に吹かれて、歩く砂浜も

  寄り添う影を、離せはしない

  あなたの側にいるだけで

  幸せなのに

  悲しみが、いつも追い掛けて来る

  心の中で眠らせて

  春の日差しの中にいるようで

  とても温かくなるから

  心の中で眠らせて

  溶けていたいから

 

 

二、波に打たれて、叫ぶ貝殻も

  寄り添う恋を、歌えはしない

  あなたの横にいるだけで

  幸せなのに

  苦しみが、いつも追い越して来る

  心の中で眠らせて

  お花畑の中にいるようで

  とても温かくなるから

  心の中で眠らせて

  溶け合いたいから

 

 

三、海に揺られて、走る潮騒も

  寄り添う愛を、結べはしない

  あなたの後にいるだけで      後・・・あと

  幸せなのに

  切なさが、いつも追い付いて来る

  心の中で眠らせて

  燃える思いの中にいるようで

  とても温かくなるから

  心の中で眠らせて

  溶けだしたいから

 

 

 

     故郷はいずこに

 

 

一、いつも聞かされて

  心のキャンバスに、書いていた

  あの鶴の入江が、目の前に広がる

  迎えてくれる潮騒は

  今でも変わらず

  父や母の、幼き頃に連れて行く

  故郷に逢えて良かった

  感動の涙をくれる

  ああ、故郷は遠い

 

 

二、いつも恋しくて

  古びた町並みを、夢見てた

  遊んだ石畳、そっと歴史を語る

  遠くに霞む山々は

  今でも心に

  歩いて行く、人の情けを伝えてる

  故郷に立って良かった

  優しさの瞳をくれる

  ああ、故郷はそこに

 

 

三、いつも遠くから

  帰れる砂浜を、追い掛けた

  小舟の行き交いし、静かな青い海

  浅瀬の赤い灯台は

  今でも灯りを

  走って行く、人の心に燈してる

  故郷に触れて良かった

  真心の笑顔をくれる

  ああ、故郷はここに

 

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     振り向かないで

 

 

一、行き交う人の、流れは淋しくて

  最終電車を待つ、プラットホーム

  このまま時が、止まってくれれば良いのに

  話が途切れても

  発車のベルは、容赦無く別れを知らす

  ドアが閉まるまで

  振り向かないで

  一緒に行きたくなるから

 

 

二、案内してる、マイクの声を背に

  昨日会えた想出を、そっと探す

  このまま時が、戻ってくれれば良いのに

  笑顔が離れても

  別れの時は、とめどもなく近付いて来る

  ドアが閉まるまで

  振り向かないで

  二人で旅立ちたいから

 

 

三、透き通ってる、ガラスにあなたとの

  燃えるような口づけを、そっと映す

  このまま時が、止まってくれれば良いのに

  微笑む裏にある

  涙の色は、頬染めゆくブルーに変わる

  ドアが閉まるまで

  振り向かないで

  心が崩れて行くから

 

 

 

    トワイライト

 

 

一、遠く日は落ちて

  見上げる空に

  輝く一番星は

  愛の思いも届かずに

  水平線に、涙を流す

  薄い明り燈す

  トワイライト

  どこまでも続いているようで

  今の君を知るのが

  とても恐い

 

 

二、薄く日は明けて

  染まった空に

  置かれる輝く星は

  恋の願いも虚しくて

  水平線に、叫びを落とす

  愛の位置を決める

  トワイライト

  いつまでも会えないようで

  今の場所を聞くのが

  とても恐い

 

 

三、遠く星は消えて

  大きな空に

  残った煌めく星は

  愛の手紙が嬉しくて

  水平線を、笑顔で包む

  恋の向きを知らす

  トワイライト

  限りなく傷つくようで

  今の君と会うのが

  とても恐い

 

 

 

     雨があがって

 

 

一、紫陽花に、降り注いでいた

  雨があがって、虹が出て

  心繋ぐ、愛の予感がする

  そんな昼下がりの、散歩道

  何気なく、入ったお店の笑顔は

  些細な嫌な事、慰めてくれる

  今、ここに私がいて、心が晴れるなら

  二人で明日に、旅立てるでしょう     明日・・・あした

 

 

二、向日葵を、見る丘にも直ぐ

  雨があがって、蝉が鳴き

  心燃やす、愛の香りがする

  そんな緑深い、細い道

  木霊する、小鳥の囀り優雅で

  私の淋しさを、消し去ってくれる

  今、ここにあなたがいて、優しさくれるなら

  夢見る未来に、飛んで行くでしょう

 

 

三、朝顔に、聞く恋の行方

  雨があがって、蝶が飛び

  心弾む、愛の鼓動がする

  そんな青く澄んだ、海辺道

  すれ違う、瞳の微笑み嬉しく

  心の迷いさえ、受け止めてくれる

  今、ここに私がいて、楽しくなれるなら

  過ぎ行く想出、止めてみるでしょう

 

 

 

     水のひと欠けら

 

 

一、川のせせらぎ、聞きながら

  架かる虹を、追い掛けた

  幼き日は、遠いけれど

  あの時、飛んでいた赤とんぼ

  夕焼けに映し

  心落ちる、水のひと欠けら

  受け止められたら

  きっと、寂しさも無く

  明るくなれるでしょう

 

 

二、海の青さは、輝いて

  泳ぐ魚、見つめてた

  恋した日は、悲し過ぎて

  あの時、揺れていた黒髪を

  想出と流し

  過ぎる時の、水のひと欠けら

  包んであげたら

  きっと、涙さえ無く

  笑顔を見せるでしょう

 

 

三、山の囁き、懐かしく

  言葉返し、木霊した

  愛した日は、短すぎて

  あの時、燃えていた口づけを

  星空に変えて

  消えてしまう、水のひと欠けら

  砕いて掴めば

  きっと、悔しさも無く

  昔を偲ぶでしょう

 

 

 

    旅に出よう

 

 

一、忘れかけた、思い出詰めて

  旅に出よう

  夜汽車に揺られ、愛を探そう

  流離う事の、淋しさも    流離う・・・さすらう

  何かに巡り合う、時めきも

  優しく、触れ合える人達が

  楽しさくれるでしょう

 

 

 

二、側に積もる、悲しみ捨てに

  旅に出よう

  銅鑼の音響く、港町から

  恋する事の、切なさも

  涙の数程の、憎しみも

  心の、触れ合える人達が

  包んでくれるでしょう

 

 

 

三、星のような、未来を持って

  旅に出よう

  宇宙へ繋ぐ、虹を渡そう

  愛する事の、喜びも

  去りゆく友達の、虚しさも

  目蓋の、触れ合える人達が

  安らぎくれるでしょう

 

 

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